また、“薬剤との相互作用”を持つ要注意な植物であり、毒草に指定している国すらあるほどだ
薬局薬剤師でその名を知らない者はいないと思う
しかし“セントジョーンズワートとの飲み合わせに注意がありますので気を付けてくださいねー”と患者さんに言う割には、実際にそれがどんな植物なのかは知らないという薬剤師もけっこう多いのでは?などと思っている
『おっ、セントジョーンズワートが咲いているじゃないか』

折角だからついでにもっと寄ってみようか

私が思うセントジョーンズワートとはこれ

セイヨウオトギリソウ花弁はコスモスのようにシャープであり、
一方の私が撮った写真のものは桜のような丸みを帯びている
これは“ヒドコート(Hypericum x hidcoteense )”という交雑種であったようだ(調べた)
よくよく見くらべれば全然違う花だけれども、これらの花はどちらも同じ“セントジョーンズワート”なのだ
セントジョーンズワートとは、いくつかの近縁の植物をまとめたグループの総称でもあったりする
その一方で、ただ“セントジョーンズワート”と言った場合はその中でも特にセイヨウオトギリソウを指すことが一般的らしく、これが紛らわしさを招いていると思う
セイヨウオトギリソウと呼称を限定するか、狭義のセントジョーンズワート、と言うと紛らわしさを防げるかもしれない
そんな、あいまいさを孕むセントジョーンズワートが、サプリとして活用されている
・・・なんか危険なにおいがしないか?
近縁種であっても、含有する薬効成分もそれなりに違う可能性は高いと思う
でもそれらが同じ“セントジョーンズワート”として区別されずに扱われているのはどうなんだろう
せめてセントジョーンズワートの〇〇(亜種名)から抽出した●●(成分名)を何g含有、くらいに表記されていないと安心できない
あなたのセントジョーンズワートは、ホントにセントジョーンズワートですか?