2023年01月20日

緊急寄稿☆そのイナビル・・・ちょっとまって

インフルエンザ爆発どーん!!
なぜだ?今回は学級閉鎖になる判断が遅いのか?
とにかくインフルエンザが猛威、もういいよってくらいに猛威

さて、そんなインフルエンザにすっかりおなじみとなったイナビルですが、、
コレ、お子さんにお勧めがあった場合はよくよく検討してください

イナビル吸入粉末は従来のインフルエンザの薬とは異なり“一回だけ吸えば終わり”という紹介があるかもしれませんが、実際は“最低でも2吸入が必要”です(@を吸って、続けてAを吸います)

そしてこのイナビル、吸入の際に特異な風味が伴います
大人にとっては変な甘苦さですみますが、子どもにとっては看過できない嫌な味らしい
即ち@を吸った時点で『もうやだ!二度と吸いたくない!!絶対にだ!!!!!!』
となる可能性があります

繰り返しとなりますがこのイナビルは最低でも2吸入が必要です
かろうじて@を吸えても、Aまでしっかり吸えなければそれは成功とは言えません
ウイルスに対して効果がないばかりか、却って耐性のあるウイルスを残すリスクまであります

つまるところ、自身のお子さんがインフルエンザ+と診断された場合、
イナビルが提案された場合はただ“吸入ができるか”というポイントだけではなく、
“特異な不味さに耐えて二回目を吸う根性はあるか?”というポイントまで含めて検討していただきたい、ということです
なお誤解のないように書けば、イナビルを吸えないのが即根性なし、ということではありません
インフルエンザに罹れば非常にしんどいのでいつものようにいきません
普段は聞き分けの良い利口なお子さんであっても上手くいかない可能性が出てくる、ということです
こういったイレギュラーまで含めて検討されるのが患児にとって最良と思っています

ここでイナビル以外の手段について振り返ります
内服薬では先発品のタミフルが有名な、オセルタミビルのドライシロップ(粉)があります
従来通り5日間続ける必用がありますが、効果においてはイナビルに非劣等(劣らない)とされています

口からの服用が問題ない子であれば、それはもうオセルタミビルで十分なんじゃないでしょうか
posted by うたまろう at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 活動日誌