2020年08月06日

書類選考で撥ねてしまっている条件

知るヒトぞ知るが、お風呂掃除は私のライフワークの一つだ
たまにユニットバスの外せる部分を全てバラして、奥に潜むカビなんかを劇落ち君で一掃できちゃったりすると、何とも言えぬカタルシスを感じてキモッチイイんだな(^^)!

・・・そんな私のテンションがこのごろ劇落ち君なのはこの採用活動だ
何が劇落ちかというのはもちろん、前にも書いた通り、折角この薬局に志望してくださる方に対してお断りの返事をすること
これが思いのほか病む(笑) MP(メンタルポイント)が50くらい削られちゃう

出来ればきちんと全員とお会いして、その上で結果を決められたらいいのだけれど、“私”の身体は一つしかない
また、ドタキャンも大概にしてほしいな
アポイントしたにもかかわらず当日にキャンセルを知らせてくれるのはまだいい方で、中には待てども暮らせども来ないヒトもいる
でも道中で事故とか、迷子とかが心配で連絡してみようと求人サイトを見ると・・・退会している(笑)とか
そんなんでMPが100くらい削られちゃうんだよね(´・ω・`;)

ちなみに、一般男性の平均MPは100くらいだろうが、私は面の皮が厚いのでMPはおそらく200くらいある( *´艸`)フヒヒ
でも一日の通常業務でもMp100くらいは使うから、200-100(仕事)-100(ドタキャン)=0でつまり死んじゃうんだよね(笑) 寝れば次の日には回復するけどさ、限度ってものがある

だから、どうあってもヒトを篩にかける必要が出てしまう
そんな作業(-MP50)が延々と続けば、そりゃあテンションも劇落ちくんですよ

ただ、延々と作業をしていると法則性も見えてくる
例えば『このヒトは書類選考で不可、としたのに同じようなこのヒトは面接に進んだのはなぜ?』というような
ここではそれを覚書してみる


@新卒は採らない
・・・まずこれ
いや、今すぐヒトが欲しい時に『来年の4月からお世話になれますでしょうか?』というのは少々難しいものがあります
例えば2月くらいに募集して、3月いっぱいはインターンして4月から本採用・・・というのであればありえなくもないが、それはそれで
(こんなギリギリまで求職とは、しっかり求人活動をしてこなかったのか?)
と、余計なことまで考えてしまう

また、どのみちAでも後述するが、ウチのような小さなところでは新卒採用を“してはいけない”と言う方が正しいかもしれない
新卒者、つまり大学なり高校を出たばかりの応募者とは、言わばつい最近までモラトリアムを過ごしてきた子供たちだ
その子供たちをいわゆる“社会人”に仕立て上げるためには、ものすごいコスト(ヒト、カネ、時間の全て)をかけなければならない
大手企業が新卒者を、しかも大量に採用出来るのは、自前の研修部門を活かしての集合研修など、規模を活かした教育環境を備えているからだ
俗に言われる“新卒者カード”とは、イコール“大手での正規の研修を受けられるチャンス”ということ
その辺りを良くわきまえずに規模の小さなところに行く、それはそれでまた未来のある話かもしれないが
ハッキリいって、然るべき企業で初等教育を受けたであろうヒトと、そうでなかったであろうヒトとの差は見ていて明らかなものがある

一方で、当薬局には大手企業レベルの体系的な教育制度はない
強いて言うならば、ポプリの伊村社長らから仕込まれた“丁寧な仕事”について自分なりにアレンジを加えたものを伝えることは出来るかもしれないが、それはどこか大手できちんとした教育を受けた後でも伝授することは出来る
折角のカードを捨ててしまうのはもったいない
若者のチャンスは最大化したいのだ、、、

A新卒入社後、社歴1年未満は採用しない
“新卒カード”を活用して大手に入り、そこが提示するキャリアコースに上手くはまったヒトは幸いだ
ところが、全ての新卒者が順調にコースを進むわけではなく、必ず一定の脱線者が出る様になっている
たとえば入社後の教育についていけず落ちこぼれたヒト、あるいは逆に周囲のレベルが低く感じられて“自分にはもっとふさわしいステージがある”とステップアップを目論むヒトなど、その理由は様々だ

しかし理由は様々あれど、入社1年足らずで早々に程度で転職せざるを得ない、という状況を客観的に観るとどうか?
こらえ性の無さ、計画性の無さを連想しないヒトはいないだろう
大手は福利厚生もしっかりしている
なんだったら、ぶら下がりの一人二人を養えるゆとりはあるだろう
でも中小にはそんなゆとりはないだろうし、そもそも中小は大手をドロップあるとする人の受け皿ではない
あるいは周囲のレベルが低いなら、オマエがそのレベルを引き上げろ!それがリーダーシップだろ?と思わず突っ込んでしまったり、これまであまり光った人材がいた経験が少ないのでこの経歴帯もかなり忌避している

もちろん、中には【謳っている内容と実際とが大きくかい離するブラック求人】に運悪く当たってしまった方もいるかもしれず(その場合は一刻も早く脱出しなければならないだろう)、皆が皆とは言い切れないけれど
ただ1年そこらでは“自分の何が至らなかったか、自分は何をしたいのか”が良く見えず、その状態で折角ウチに入ってもまた“これは違う”となるのは確かな機会損失だから、
『なぜウチなんだ?』と言う部分は他の職歴帯と比べて特に深く聞き込みをしている

B職歴が“契約社員づくし”のヒトは避けている、また、正社員歴があっても“新卒後のブランクがある”ヒトも避けている
・・・職歴に正社員歴がない方(パート、アルバイトのみで埋められているヒト)については高い確率で断りをしている

また、正社員歴があっても新卒後に直ぐに就業していない方(履歴書に不審な空白期間があるにも関わらず、そのブランクについて一切触れていない)についても同様としている

理由はいずれも@Aと同じで、初頭の社会人教育の有無を重視しているようだ
“鉄は熱い内に打て”
熱い内に打たれなかった鉄はどこか脆い

“契約社員”ただそれだけで否定するわけではないが、
『なぜ正社員ではなく契約社員だったのか?』と雇用側、被雇用側の両面に投げかける形で考えてみると、
教育面や課せられるプレッシャーから得られる経験値など、ポジションの差は大きい

もちろん、正社員以外に対しても適切な訓練が施される小さな事業所もある
そういうところを経て応募して下さった方は、もう履歴書を見ればわかる
卒後、何らかの事情があって非正規雇用を受けていたヒトも、
その期間が本当に有意義であった場合はそれが職歴に記載されている

なのでBは採用しない、ではなく少し穿った目で観ている、という表現が正しいかもしれない
以前に書き出した“私が描く当薬局に中途入社する方のシナリオ”に遠からず近いのもBだ

・・・こうして書き出してみると
終始一貫して重視しているのが【初動】
“いかにして大きな組織内に潜り込み、そこで自分をどう見つめたか”
大きなところは自分より優れたやつらと一緒に仕事が出来ることが最大の利点だ
そいつらと一緒に働いて、自分とどこが違うか
それがハッキリ分かっているヒトは、採用の可否がしやすいんだな
可、とした人は逆にウチが見限られない限りは間違いのない採用だったことが多い
逆に否、としたヒトはおそらく本当に否だったんだろうと思う

逆に、初めから小さい所に収まってしまい
偶々自分より優れたヒトや、自分の身の丈より少し上のレベルの業務に手を焼いた経験と出会えなかったヒトは
ここ、しょうたろう薬局が初めての挫折の場となる(笑)
でもそれを乗り越えた人は進む、しかし乗り越えられなかった人は、、、
そんな入職後の分岐点が存在するため、選考が少し難しくなる、、と

なるほど
書き出すと良く判ったよ


あるいは新卒後すぐに正社員として就業せず何らかのブランクがあることについて、自分自身の言葉で説明が出来ない方は須らく不採用としている
職歴が“契約社員づくし”のヒトは採らない


一方、ブランクがあっても
posted by うたまろう at 16:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 採用・マネジメント

2020年07月30日

採用活動

ここ最近、このブログのPV(ページビュー)数が連日200件前後/日と異様な伸びを見せている

その内訳をみると、コロナ関連の情報発信の比率も少なくはない
しかしここ最近は新たなトピックについてご無沙汰なことを考えると、これがお目当てではなかろう
おそらくは、というか普通に考えてリクナビに求人を載せているために、応募するかどうかを検討中の方が読んでいるのだろうな
解析機能を見るとかなり昔の呟きまで丁寧に拾ってくれているのが分かるので、嬉しいやら恥ずかしいやら(><;)
ただ、これから自分が入ろうとする組織の代表がどんなヤツで、どんな考えを掲げているのか、そこに共感性はあるのか・・・
そういう下調べは重要だと、少なくとも私個人はそう思っているのでぜひ読んでいただきたい
その上で、うわこれはちょっとwと敬遠されるならばそれはそれでよし
私は私で、ここからそう大きくは変われないからね、、( ;∀;)

ちなみに、現在、応募者の中で圧倒的に多いのが旅行業界の方々で、次いで飲食や各種サービス業だ
客の休暇や思い出作りをより良いものにするために、日々磨いてきたホスピタビリティのチカラが、コロナで発揮する場を失ってしまったと思うと心が痛い

個々に返信するのも一苦労だが、せめてこの中から良い方がウチにマッチしてくれることを切に願いつつ応対中である

あと折角なので、今回の求人の要旨について、採用の立場から思うことについて覚書しておこうと思う
こんなところまでワザワザご丁寧に目を通してくれる求職者の方に、多少なりとも有益な情報を投下するために、あるいはいずれまた自分で今回の求人を振り返るためにも

さて何から書くか
まずは、繰り返しとなるけれども“情報収集”について
結論より申さば、当薬局では応募者の方が当薬局、あるいはこの医療業界について下調べ不十分に感じられた際は、ほぼもれなく選考から除外させていただいている
それはどんなに素のスペックが高そうな方でも、遙々遠方より面接に参加してくれた方であっても問答無用に

『貴様ほどの男が、なんて器量の小さい!』と思われるかもしれないけれど、逆にあなたが採用側になって“これから自分が進む道について一切調べもしない人を人材として信用できるか?”と考えてもらえれば納得いただけることと思う
実際、面接参加者の中には“前職で調査を怠ったばかりに初めからミスマッチを起こし、その後の軌道修正も適わず転職以外の選択肢が無くなってしまった”と思わせるヒトが少なくない
それにもかかわらず、また次の組織についても良く良く調べずに面接にエントリーしてきた、と感じてしまったときの心中は表現しがたいものがある

また、これまでの経験からせっかく誰かを採用しても、そのヒトに医療従事者としての素養が備わっていなければどれほど“作業”を覚えてもらったとしても、それは“一人前の仕事”には至らないことが良く判ってしまった
その場合、組織はゼロから採用のやり直しで、人材はまた面接から受け直しになる
その、時間と労力の損失は計り知れない
そんなロスを防ぐためにはまず早い段階で“医療への適正”をハッキリと見極める必要がある
実はそこが一番難しいのだけれど
ただ確実に言えるのは、相手について全くリサーチしない者が医療現場への適性が高いわけなどなく、そこはキッチリと篩にかけさせていただいている、、

とはいえ、文句を言うだけならサルでも出来ることなので“なぜそうなってしまうのか?”を求職者目線で考え、回避策についても考えたい
思い浮かぶのは、『数撃てばあたる』で複数社にエントリーしてしまっていること
もちろん、エントリーしなければ始まらないけれど、それによって“個々の企業について事細かに調べる余裕がなくなってしまう”のは本末転倒じゃないか
というか学生時の私自身がそうであった(苦)
製薬企業なんてどこかしこも薬を作っているのは一緒だし、“ウチはこういう気持ちでクスリを作っています!”と書いてあってもまあ、ふーんそうか( ´_ゝ`)としか思えなかった記憶があるから偉そうなことは言えないが、少なくとも自分で自分を良く知り、その上で自分のキャパに見合ったエントリーをしないと結局自身が損を被るし、何より応募先にも失礼だと締めくくっておきたい

続いて、今回の募集の主旨について
実は、最近行ったばかりの前回の募集内容と同じ文言を使いまわしているという、とんでもない不精をしてしまったのだけれど、前回と今回の募集では大きく状況が異なっていることを書いておきたい

前回の募集はいうなれば“実はとにかく人手が足りていないヤバい状況の打開”が目的だったのに対して、
今回の募集で求めるものは“当薬局が当薬局の目指す場所により近づく為の人材獲得”というように大きく舵を切っている

当薬局が目指す場所、とは何とも漠然としているが、強いて言語化するならば
単に“しょうたろう”個人の願望だけではなく、この薬局の利用者、あるいは関係者各位からの期待についてもしっかり応えられること、“信頼感”や“安心感”を備えた確実な組織として発展すること
そしてそのために必要な人材の獲得に、費用は惜しまないということ

さらに言えば今回は前回の募集時の様に妥協的な内定はしないし、何ならば採用ゼロもあり得るということ
ドケチの私が一回30万円くらいのリクナビnextにバンバンだす、しかもゼロ採用も辞さないということは、、
それだけ人員を、人材が組織に占める価値を、大きく見積もっているということを察して頂きたい

このコロナ時勢、何があってもおかしくないと考えると
私が自分の組織をアレコレ追求できる時間もまた、そう多くないのだ、、


最後に、想定する人材
まずシニア採用については、少し前に『マン・インターン』という映画を見て、
『丁寧な仕事』、『ヒトに求められる仕事』は何歳からでもチャレンジ可能だと考えさせられた
しかし一方で、ここは医療機関であり、自身が感染症にかかりうることはコロナでも周知のとおりだ、、
加えてコロナ対策でマスクにガウンと重装備をすることなどを考えると・・・
決めつけは出来ないが、免疫の低下するシニア層(あるいは体力に不安のある方)にはかなり厳しいのではないか
もちろん、60,70で病気なし、という人も実際にいる
しかしそれは、書類や面接などの短期的な材料から判断することなどできないので、ハッキリいってしまえば、正社員については30台半ばくらいまでで足切りしている

それ以降の人が人材として劣るわけではない
私自身だって、自分もまだまだこれからだ!とは思う
ただ、組織にも新陳代謝が必要だ
老兵の想いをくみ取り、より良いものにして次代に繋げてもらうために
原則、入れることが出来るのは若いヒトだけだと正直に書いておく


また、転職につながるストーリーも良く吟味している

まだ自身のストーリーを紡ぐには至らない職歴の浅い人(〜勤続二年未満)は、コロナ禍以前の時代であれば撥ねていた
転職する前にまだ、やれることがある場合が多いから
転職してもイイかな!?と思う様になったからこそ、思い切ってやれることがあるかもしれないので、却って転職を勧めないという謎面接もしてきた

おそらくながら、今回メインとなるターゲット層は26〜30前後
3-4年、一つ所でしっかりと仕事を続けて来たけど、なぜか芽が出ないヒトで、でも、仕事のやり方は間違っていないヒト(組織の見る目がない不運なヒト)

ただ『なんとなく今の現状に不安(不満)があってぇ、自分のキャリアアップを目指したいみたいな?』
・・・という感じこられてもちょっと困る(笑)
『現職において、自分の思う仕事を一通りやりきって、一部では手ごたえを感じているものの、
一方では思う様に評価されず、心機一転してここで“丁寧な仕事”をやりたい!』
・・・というようなことを自分の言葉で可視化できて、またそのヒトが当薬局に移ることが互いに取りどんなプラスになるのか、その整合性をハッキリ示せる能力が備わっていれば、基礎能力は十分とみる

『自分』とは唯一の不変の存在だけれど、それは見るヒトによって見え方が異なる
面接という場所で、適切な見せ方が出来る人が、即ち“仕事が出来るヒト”でもある

ぜひ、よく魅せていただきたい
posted by うたまろう at 14:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 採用・マネジメント

2020年07月14日

あうとぷっと

自分のなかの漠然とした思いは、誰かに話すことによってスッキリ整理されることが多い

今日もふとしたことから
自分は本当に何をしたいのか
何をしないといけないのか
そういった辺りのことがスッキリした気がする

あるいは
どういうヒトが加わることでそれらにより近づけるのか

・・・といった事も良く判った

人の事についてはタイミング、縁の問題もあり一筋縄ではいかないが
だからと言って何もしないではなく、やれることをやる、最善を尽くしておくようにすると
ベストな結果に近づける、あるいは向こうから近づいてくる可能性が高まることも実感できた

それだけでも大きなプラスになった一日であったと、ひとまずは覚書き
posted by うたまろう at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 採用・マネジメント