2019年10月11日

第二のチラーヂンショックは起きるか?

どうみても今回の台風はただ者ではない
ふと、頭によぎったのは3.11(-_-)


あの災害の最中、福島いわきの工事だけで作られていた甲状腺薬のチラーヂンがひそかに全滅していた

チラーヂンはT4製剤で、体内で必要な分だけT3に変化するという唯一無二のもの。
他の薬剤で代替が利かず、服用患者さんにしてみれば絶体絶命のピンチだった
(なお、チロナミンという活性体のT3製剤も存在したものの、T4と違いダイレクトに作用してしまうから少しでも過量投与になってしまうとそれはそれで生命を脅かすという劇薬中の劇薬だった☠️
当時の私にはこんな問題時をいったい何マイクログラム、一日にどのタイミングで投与すれば安全なのかといったことがサッパリ分からず、ただ無力を噛み締めたことは今でも覚えている)

そこで急きょ、サンド品(海外版のチラーヂン)を緊急輸入するという超法規措置が採られ、それは別の工場で安定した製造が再開できるまで続いた。

…今回の台風では、また別の薬剤で似たような事が発生してもおかしくないレベルだと思えてくる。

しかしネットとかを見るとなぜか
『東京死亡!ウッヒョォ〜(*^O^*)』
みたいな書き込みをしているアタマがおかしくなってしまったヤツも見かけるが、こういった大災害が起きて困るのはそれが直撃した地域だけじゃないぞとは書いておきたい。

posted by うたまろ at 02:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 活動日誌

2019年10月10日

『この山、死亡者多発につき魅力あり・・・?』

仮にあなたが今、『登山』に興味があったとする。
そしてとある山に登ってみようかな?と考えてその山について調べた時、
例えばこんな紹介文が飛び出したとしたら、あなたは何を思うだろうか

『たしかにこの山は四季折々の魅力があり、そして今、登山が流行っていますが、
そうしたブームに乗っかったヒトの中から、滑落死や遭難死してしまった方が後を絶ちません・・・』
『それでもあなたは、敢えてこの山に登りますか?まさか自分だけは例外だと思ってませんか』
『そもそもなぜ山に向かうんですか?レジャーなんて他にも色々あるのに、どうしても山じゃなきゃダメなんですか?なぜ』

…なんて具合にレビューされていたら、あなたはどう思うだろうか?

image026.jpg(カニの横ばい:剱岳)



ビギナーズであれば、間違いなく【ドン引き】するハズ。
探せば他にもたくさん“山”はある。
こんな、見るからに怪しい所に敢えて挑むか?むしろ願い下げだろう。

すると何が起こるか。
まず、自分のアタマで判断できないヒト(こういった情報を精査せずに鵜呑みにしてしまう人)を排除できる。
それだけで山で起きていたであろう事故が大きく減ることだろう。

あるいは、興味本位の物見遊山な登山客が寄り付かなくなり、
昨今のタピオカの流行り廃りが見せてくれたゴミの廃棄や景観破壊が防げる
ここでいえば自然が守られるであろう。

そして、こういったネガティブキャンペーンが繰り広げられたとしても、この山に登ろうとするヒトはゼロにはならない。
その情報が事実か否かを自身で判断できるヒト
それが仮に事実だとして、その上でも予測される問題に対処(準備)して入山出来るヒト
そういったヒトによってある意味登山の秩序は保たれているのではないかと愚考する
(もちろん、中には危険は承知ながらも、どうしてもそこに向かわなければならない“動機”があるヒトや、
事の真偽は自分の目で確かめなければ気が済まないヒトも入山してしまうから、
これだけで予期せぬ事故をゼロにすることはできないが、、)

と、ここまでが前置き。
実は、我々が最近まで行ってきた求人のコピーがまさに冒頭の様なテイストだった。
調剤事務について、あるいは医療業界全体について、
たとえ事実でも誰も触れたがらない暗部を敢えてさらした上で、

『それでもあなたは調剤事務を志望しますか』

・・・と、呼びかけていた。
もちろん、そんな不気味な求人文でヒトが集まろうわけがない(笑)

しかし、継続は力なりといったもので、
そんな奇行もしばらく続けていくと、低確率、いや極低確率ながらもこれらの障壁を乗り越えたヒトがやってくることがあった。
そのヒト達に大体共通して言える事は、多少の逆境をモノともしないタフネスさを備えていることかな。

どんな達人だって、そこに至るまで諦めなかったタフさがあったからそこに至れるのであって、途中で挫折してたら何にもなれない、、
つまり人間、一事が万事ってくらいに重要なのはタフネス
そう、思いませんか?

しかしこの方式にも難点がある。
もちろんそれは確率。
ウチはこんな小さな、名も知れぬ薬局だ。
さらにそこには「この山、死者多発につき登山注意せよ」と看板が立ててあったら、、
それはもう躊躇するでしょうw
それこそ年に何人応募があるか、というレベル

そしてどんなにもったいぶって見せたって、そこにいるのはあくまでも“普通”の働き手だ。
だから突然の一身上の都合とか、【おめでたいこと】も起こりうるわけで
その時には急ぎ、人手が欲しくなる

そういう時にも、この怪しげな看板を立てたままの姿勢を変えず、
いつやってくるかもしれぬチャレンジャーを待っていることを見てしまったヒトからすれば

『本気でヒトを採る気はあるの?』

と、思う事だろう。いや、実際にそう物言いがついた(*´ω`)
そこで、このコピーも大幅に変えざるを得なくなった(いわゆる普通のテイストに戻した)

また登山で言うならば、こうだ

『登山は大変ですが、山を登っていると心が澄んでいくことを感じますよね^^』
『苦難を乗り越えて、登り詰めた山頂から見つめる景色は素晴らしいんです!』
『だから、、一緒に登ってみませんか?』

・・・なーんて誘い文句で呼び掛けたものだから
『私も登ってみたーい』って思ってくれたヒトは劇的に集まった。

それこそ経験の有無も関係なく、タフネス備えたヒトもナイーブなヒトも関係なく。
“そもそも薬局ってどんな仕事をするんですか?”ってヒトでも来た!
(ΦωΦ)フフ…いいね、喜んで説明させていただきたい

だがしかし
それでも“山が山であること”には何らかわりない。
医療では何か一つ重大な間違いがあれば、何か一つ気を抜けば死人が出ることに変わりはしない。

確かにキャッチーなコピーに変えれば応募者の間口は拡がった。
今までに無いタイプのヒトともこれから一緒に仕事ができる、それはそれで非常に楽しみだ。
しかしそれで本当に“事故”が起きてしまっては元も子もない、、
それがいつもアタマにちらつく


でも今はまだ、始まったばかりで答えは出ない。
もしもいつかまた、“この山は怖いところです・・・”と始まる求人の文言を見かけることがあれば、
【あぁ、答えが出たんだなぁ】
と思っていただければ幸い!

posted by うたまろ at 02:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 活動日誌

2019年10月06日

季節感をしっかり出してくるお店はすごい

とあるビジネスホテルのテラス席で朝食をとった。
もうすっかり秋到来だなぁ…と、一瞬感じたものの、よくよく見れば外の景色は別段秋っぽくない(笑)

イッタイドウイウコトナンダ!?


秋を一瞬だけ先取りさせてくれたのは、、、
なるほどコレか、

ガラス窓に貼られたハロウィーンのステッカー、
あるいはさりげなく置かれた紅葉のレプリカ、、

季節感がただよう小物たちハロウィンはっぱ(画像は無し)だ。
良くみればそこらの100均などで売られていそうな様な小物ばかりなんだけど、だからといって別に“チープだ”とか“だまされた”なんて悪い気はしないものなんだな(-ω- )フム

使えるものを使って季節感を演出する、その目的は他ならぬお客への気遣い。
悪い気がするワケなどなかった。
少なくとも私は、例え出張ための『手段』であるビジネスホテルであっても、一年365日、無機質なまま変わらない所よりはこういう小さな気遣いがあるところを利用したいと思う。

もちろんホテルというサービスの“本業”がやるのはある意味アタリマエなのかもしれないけど、それをシーズン毎に続けていくのは、簡単な様で難しいことは知ってる。
(リピートしているので他の時期にはまた別の装いだったことは覚えている。
自分達も初めのころは申し訳程度にやっていたハロウィンのが段々とフェードアウトしていってしまったな…)


ところで、私がこうも季節感に敏感になるのは何でだろうな。
我々の店、手前味噌ながら四季折々の抜群のロケーションにあることは間違いない。
なんなら“今日はもう閉店してこのまま散歩に出掛けたい”と思ってしまうくらいに。

にもかかわらず、四季の変化を欲せずにはいられないのは…
歳?

それは恐らく、どんなに好ロケーションの中にあっても、
その中で行われるのは四季もへったくれもない密室のインドア業務だからかもしれない(笑)
プールに行けば一日で真っ黒になるくらいに困り

冗談はさておき、自分達でも知らない内に季節感を失っているのはきっとよろしくないことだ。
春が来て夏になり、秋が来て冬になればもう一年たってしまうのに
“気がつけば何も成さないまま年月が過ぎてしまった”
なんていうんじゃ取り返しがつかない。

視覚だけでは足りない(頼りない)。
嗅覚に聴覚、五感をフルに使って季節を感じて、変化に対応せねば、、

明日、時間があるときに皆で話し合ってみよう…






posted by うたまろ at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 活動日誌

2019年10月04日

若い記憶が蘇るようだ…

他の薬剤でもニトロソアミンしちゃいそうなヤツがいないかを調べ出したらもう止まらんね…
早く寝なければ(・ё・)

Nニトロソアミンなんて第2級アミンに亜硝酸付加で割と簡単に生成されてしまうアルね。
そして、2級アミンなんてそこそこの薬に含まれているアルよ…
それこそ、いつぞや騒ぎになったバルサルタンとかネ。

だからいかに亜硝酸類が製造行程で混入しないかが大事なわけだが、そんなのイチ薬局には判るよしもなく、ましてや患者さんにはそれ以上に、だ。

そうなると、『今のうちにアミン含む薬剤をまるごと忌避する』のが真の自衛策なのか?
…なんて思いながら化合式を眺めているウチに、こういったものを必死に勉強していた若い頃の記憶もセットで蘇ってきた。

15年くらい前の自分ね、、
実務経験はゼロだし、凄いチャラそうなんだが少なくとも今の自分よりは有機化学の知識がありそうだなー(汗困り)
真面目な話、今いっときだけここに連れてきたい!
クスリ全部調べさせたら、もう用はないからさっさと元の時代に送り返す(笑)
『家族との時間を大事にするように』
とだけ、よく言い含めてから送り返す。
posted by うたまろ at 01:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 活動日誌